ラブラノス23251 斑入り(D.lavranos23251 variegata)
商品詳細
ラブラノス23251 斑入り(アルボレスセンス)
Dracaena Lavranos23251 variegata
(arborescens)
原産:ソマリアの南西港町キスマヨらへんらしい
葉の形:細身の葉が放射状に展開する。葉先鋭く、下向きにカールがかかる。
葉の柄:葉の裏側に少しラインが入るが、斑が多いものはわからない。
人気度:この道に足を踏み入れた者はみんな持ってる。
育てやすさ:とんでもなく簡単
クセ:植え替え時に手に刺さる。攻撃力はピングイキュラの方が上だが、こちらの方が刺さりやすい。
こちらは商品ではありません。
斑入り入門種の23251。
ラブラノスとは?23251とは?
と簡単言うとラブラノスって団体が発見したサンスベリアとその管理番号のこと。
ロリダやエイレンシスも番号はあるが、基本的にちゃんとした品種名が付いているものは品種名で呼ばれることが多い。
むしろ無駄にrorida lavranos23319などと謳っている方が少ない。
文献を探してみても品種名はアルボレスセンスとなっている(アルボレッセンスが正解?)
ただ、アルボレスセンスはケニア、タンザニアでも見つかっているらしいので、おそらく販売名に関してはソマリア産のものをLavranos23251、その他東アフリカ産をアルボレスセンスという区別をしているのではないか(と思いたい)
もしかするとaff.arborescensが正解かもしれないが、こんな小難しいことをばかり言っていると新規のお客様が気軽に来れなくなってしまうのでこの辺にしておく。
また同じソマリア産でブルーキューという品種もあるが、個人的には同じだと思っている。
この品種は斑入りとしては価格が控えめなため、サンスベリアを始めたばかりの初心者でも購入しやすいので、
ある程度前からサンスベリアを集めている人は、初めての斑入りはこれだったと言う人も多いのではないだろうか。
そしてそこから斑入りの魅力に取り憑かれ、サンスベリアの斑入りコレクターになった方も少なくないはず。
むしろ、斑入り株を集めるというのはサンスベリアならではの楽しみ方ではないだろうか?
(日本では万年青という美しい植物がありますので斑入りコレクターはそちらもどうぞ)
※斑入り(ふいり)とは簡単に言うと葉に黄色い柄や白い柄が入ること。
つまり初心者にとってはこの株がハマればここから斑入りの道を進むことになり、
その他の品種の斑入りを集めることになるのだが、少し待って欲しい。
もちろん、他の品種の斑入りで手頃なものがあれば良いのだが、基本的に斑入りは高価なな物が多い。
サンスベリアは大きくなるもの。幅が広くなるもの。置き場所をとるものなども多いので、斑入りだから、とりあえず欲しいで集めてしまうと大変なことになってしまう。
この23251の育ち方は高さが出るにつれて横に広がってくるのですが、成長はそこまで早くもないので邪魔にはなりにくい。
むしろ横に並べやすい品種でもあると言える。
とは言え、ロリダやピングイキュラ、バナナなどの方が場所は取らないし、無地のものでも人気品種なのでそちらの方が良いと思うかもしれない。
しかしロリダやピングイキュラ、バナナなんかの斑入りは未だに高価で、それを買うなら23251の斑入りが多くて10株くらい買える。
そしてそこまで高価なものはなかなか納得のいったものが見つからず、妥協して買えるものでもないのでそうこうしているうちに、そのせいでサンスベリアの熱が冷めてしまうことも珍しくないだろう。
なので斑入りを楽しみたいなら23251を集めるのも良いのでは、と思う。
個体ごとに違う斑の入り方、色を集めてみるのも面白い。
色だけで、白、淡黄色、黄色、黄緑などがあり、一般的に白に近い方が良個体とされる。
そして、日本のサンス界というか、多肉界などでは一般的に斑が白くて、多ければ多いほど美しいと思ってしまうのだが、
23251は葉の裏側に濃緑の線が入るものがあり、それが太めに入る個体に黄緑の斑が入ると、トリカラー(3色)個体のように映える。
そこが色の評価値だけではなく、品種と斑のバランスが生み出す美しさがあり、楽しみでもある。
また、海外では(日本でも他の植物では)斑がどこにあるのかで価値がついたりする。
詳しくは斑の詳細を各自調べてもらいたいが、個人的に分けてる範囲で
覆輪(marginata)→外周部に斑が入る。細いものを糸覆輪、太いものを大覆輪と呼んだりもするがサンスベリアでは聞いた事がない。ちなみにインボイスではvariegataではなくちゃんとmarginataと書いてある(販売は普通の斑入りとして販売してる)
中斑→覆輪とは逆に外周には斑が入らないで、中央に広く斑が入る。広い面積で入りやすいので評価値が高くなりやすい。variegataとして入荷する。
切斑(half &half)→葉の中央を境に半分斑が入り、半分は無地。一目で美しさがわかる上に、白斑も少なくない。成長と共に斑が乱れがちなので、1番良い時に芯止めすることができれば最高の株に仕上がる。(そんな勇気はない)ほかの植物では意外と評価が低かったりするが(後半乱れるので)サンスベリアのように葉が残り続ける多肉では非常に高価になる。また、バナナやロリダなどは葉の中央で折れ目が付き、そこから斑が分かれることもあり、わかりやすく美しい仕上がりになる。
全斑(幽霊斑ばけふ)→全体に斑が入る。どうやって光合成をしているのかわからない。腐ったことがあるので個人的にあまり好きではない。
縞斑→線状に複数斑が入る。個人的にはベースボールバットなど葉に淡い柄が入るものと組み合わせると綺麗と思える。
曙斑(Aurea)→葉が出てきた時は全体に斑が入り、成長と共に緑になっていく。フランシシー、ボンセレンシス、バリーなどのタイプで見かけたことがある。私が植物を趣味で始めた頃はオーレアで通じたが、最近はオーレアとは多分言わなくなってきたのか、[オーレア 斑]と検索しても詳細が出てこない。オーレア自体の意味が黄金だか金色という意味だった気がするので、最近の斑入りアロイドブームでその言葉も金色の斑入りという意味に変わってしまったのかもしれない。
過去入荷分では黄曙斑のボンセレンシスをライトリーデビル、白曙斑をエンジェルとして入荷した。
また、これらからは白斑が子株で出たりする。葉挿しでも遺伝しやすいらしいが試したことはない。
このような感じで、色々な柄があり、太さや色と組み合わせればかなりの数になる。
そのような斑の違いを楽しむのに最高の品種だと個人的には思うし、推していきたい品種である。
(個人的には熱帯魚で例えるとポリプテルス デルヘッジだと思っています。わからない方にはすみません。)
育成や増やし方の楽しみ方に
高さが出てきて邪魔だな、となる前に芯止め※したり、
大きくなってきて斑が乱れたものや、焼けてしまったものは胴切り※したり
すると更なる子株を吹くのでそこからまた斑の厳選を楽しめる。
※芯止め(串止め)→成長点に串などを刺して成長点を潰し、株の成長を無理矢理止める。子株を吹かせるのに使うが、個人的には株を1番良い状態の時に成長を止めたい場合に使うと良いと思う。
※胴切り→株が大きなってきた場合に、上半身と下半身を分けるように上下で真っ二つにする。下部からは子株を吹き、上部は発根後また成長する。その場合発根までは成長が止まり、再成長した場所からバグが発生し、今までの斑入りとは違った柄、形状の葉になることが多い。ナイフやワイヤーなどで切る。
子株は地中ランナーから出てくるが、出てきたときに斑が入っていなければ無地だと思って良い。
むしろ今では無地の方がレアなまである。
斑の厳選を楽しみたいなら、割と早めに見切りをつけて子株を外し、次の子株を吹かせることに集中しよう。
葉の先端が下向きなので、植え替えの際に手に刺さったり、そのせいで葉が折れたりすることがある。
気になる場合は葉の先端をカットしてもよい。
植え込みの際は、いずれ高さは出て上部は広がりを見せるが、そこまで小さい植木鉢でなければバランスも悪く見えないので小さすぎず、重めの鉢であれば植え替えなしで数年楽しめると思う。
水やりは育てていて水切れの状態を見たことはないので、水切れにも強いとは思う。他のサンスベリア同様で構わない。