サンスベリアにオススメの土

まず最初に初心者の方には個人的にはホームセンターなどにある培養土はオススメしておりません。

それは長くなるので一番下で説明します。

 

個人的なオススメを3つあげます

 

〜 盆栽の土の配合 〜

硬質赤玉7 : 桐生砂3 です。

使用用土が重いので、ダイナミックな水やりでも大丈夫です。

私と同じような育て方をしている方はこの配合でサボテンと一部のユーフォルビア以外はほぼ育てられると思います。

これよりももう少し水持ちを上げたい場合は 川砂を1程度入れて通気性を悪くするのがおすすめです。

 

 

〜 三種混合 〜

次にオススメは 三種混合と呼ばれる日本で植物を育てるのにオーソドックスな配合です。

赤玉4 軽石3 鹿沼3(1:1:1)。茶:白:黄の3色が見た目もよく、通気、通水、保水も優れていて、まずはここから初めて好みに変えていくのがベターです。

赤玉以外が軽く水に浮くので、ダイナミックな水やりに弱いです。化粧砂推奨。

硬質や上質を使わなくてもそれなりに良いのでお財布にも優しく、メーカーを選ばないのでホームセンターでも揃えられるのが魅力です。

植え替え時に使い回すのであれば赤玉は硬質にしないと熱湯消毒したときにヘドロ化するかもしれません。

なので思い切って硬質赤玉1 ひゅうが土1 日光砂でも良いです。

→三種混合の使用感

 

 

〜 個人的に使っている土 〜

硬質赤玉5 : 桐生砂3 : 富士砂2の見た目も質量も重めな混合です。

私は化粧砂で富士砂を使うので、上記の盆栽の土配合に富士砂が混じってしまっただけなんですが、これが丁度良かったのでそのまま使っています。

ダイナミックな水やりに強いですが、水に付ける場合は最初に振り水をして富士砂を濡らしておかないと浮く時があります。

水持ちを上げたい場合も富士砂をふるわずに使えば川砂を入れる必要もありません。

 

 

 

下に私がいつも買っているもの、買っているお店(原田園芸さん)のリンクを貼っておきます。

説明も書いておきますが、私は資材のプロではないため個人的な使用感になります。

細かい相談がしたい場合は買ったお店や、購入予定のお店、メーカーにお問い合わせ下さい。

 

青文字の商品名クリックでリンク先に飛びます。

同じネット販売のシステムを使っているので、当店からのメールが届かない方は

原田園芸さんからのメールも届かない場合がありますのでご注意ください。

 

 

配合済み盆栽の土

アオキブレンド 雑木用 中粒

高級盆栽の土の名にふさわしいお値段がするんで、個人的には使ったことないんですが、袋の上からもわかる微塵の少なさと ふるい の良さです。

前にお客様に、普通の人は14Lの土を3種類とか買って調合しないですよ。と言われて ハッとしました。

硬質赤玉土二本線を使用した配合で ふるい も良いのでぶっちゃけ手間暇考えると安いです。

3号以下は小粒、4号は好み、5号以上中粒、8号以上大粒って感じだと思います。

ホームセンターなどで買う場合は松柏用と雑木用で配合が違う点に注意です。

 

 

主用土

硬質赤玉土 二本線 小粒

 

通常の赤玉をローラーで固めた硬い土。

潰れにくく、それでいて水待ちも良い土です。

使い方は ふるい でミジンを取り除いた後に洗って天日干ししてから使うと良いです。

洗うと言っても米を研ぐようにガシガシやらないで、ザルとかに入れてシャワーで流す感じです。

小粒は1.5mm〜7mmくらいの細粒〜小粒になっていて、土が締まりやすくて4号の鉢くらいまでにはこのままで良いと思います。

5号以上は3〜4mm程度の ふるい にかけて細粒を抜いて通気性をあげて使用しています。

数字の2本線は別メーカーで、品質が悪い時はめっちゃ悪いんでオススメできないです。

こちらは漢字の二本線。

ちなみに私は使用済みの土を熱湯消毒、乾燥後ふるいにかけて再利用しています。

 

 

ひゅうが土 小粒

私は硬質赤玉派なのと、関東地方だとちょいと高いので使わないですが

使用前は洗ってから乾燥させて ふるいにかけないと、軽石系は粉塵が舞うので危険です。

この微塵よりも細かい粉塵が根詰まりを起こすことがある(らしい)ので良く洗います。

 

 

配合用土

焼軽石砂

お店では富士砂にその立場を取って代わられているので、最近は買ってないんですが、使用感は ひゅうが土と変わらないです。

なのであえて1サイズ下げて使う感じにしてたりします。細粒の鹿沼土と小粒の赤玉と使うみたいな感じで赤玉の容量を増やし、保水性をあげたりもできます。

 

 

硬質 鹿沼土

お店ではその立場を桐生砂に取って代わられているのですが、個人的にやってる山野草や皐月なんかで良くお世話になります。

ふるいも良く粒が揃っていますが、微塵が濡れると結合しやすいので一度洗った方がいいです。

土というよりは性質は軽石に近いので、水で流すだけ〜ではなく軽く撫でるようにして洗っています。

鹿沼土は安くて助かります。

 

 

超硬質鹿沼土 日光砂

大型のサンスベリアの用土や万年青の用土、鉢底石として使用しています。

硬質鹿沼土と比べてもそこまで値段は高くはないです。

硬質鹿沼土でも書きましたが、やはり鹿沼系は一度洗ってから使いたいです。

 

 

桐生砂

個人的にはこのお店で1番推したい商品です。

ホームセンターで売ってるものは微塵〜大粒のごっちゃ混ぜのものばかりで(しかもなぜか濡れててふるいもかけにくい)

これは ふるい がほぼ完璧な桐生砂。一応桐生砂は富士砂に比べて少し粘着質な感じがあるので単独使用なら ふるい ます。

赤玉など別の土との併用だとあまり気にならないのでそのまま使っています。

 

 

配合用土・化粧砂

富士砂

ほぼ黒い富士砂のみの微塵〜中粒くらいの無選別なので、ふるいにかけて使います。

私は微塵は店の培養土用、小粒は培養土&化粧砂用、中粒は私用(万年青用)として使用しています。

化粧砂として使うのがメインなのですが、今まで小粒のふるい分けを見たことがないので、この商品を使用しています。

他メーカーだと赤いのや白いの、石なんかも入っていたりするので最近は冒険しなくなりました。

化粧砂として使用すると、乾くと灰色、濡れると黒なのでわかりやすいです。

多孔質で化粧砂として使用すると乾きやすいですが、培養土として混ぜ込むと水持ちが良いです。

 

 

矢作砂 中粒

個人的には万年青や化粧砂として使用しています。

水は含まないですが、ツルツルとしていて表面張力があるのか水離れが悪いので(水持ちがいい)富士砂を化粧砂として使用していて乾きすぎるならこちらがオススメです。

通常の小粒サイズ3〜6mm程度が矢作では中粒にあたるので注意です。

 

 

根腐れ防止材など

竹粒炭

くん炭だと細かすぎるので小粒とか中粒のサイズの炭をお探し方はこちらを。

炭に置けない炭とか言いながらどこにも売ってないので是非。

土壌が酸性に傾きすぎるのを防止し、また通気性通水性に優れ、根腐れを防止し、ミネラル、カリ分を補給するとか、なんかこれでもと効能を詰め込んだ感が否めないですが、入れて損はしないのでおサイフに余裕があれば。

ちなみに私は万年青とクンシランに使用しています。

効果はわかりませんが、とりあえずほぼ毎日水やりしてますが腐ってはないです。

 

 

ゼオライト

一部の熱狂的信者がいる鉱物です。

とても細かい粒子で多孔質なので(?)水の吸水率がヤバいだとか、イオン効果で根腐れを防止するだとかこれまた効能を理屈で詰め込んだヤツです。

建築あがりのわたしにはイオンは卑怯だよな。と思わせるワードで、詳しく書くとボロが出るんで大雑把にいうと、スプリンクラー配管などで鉄とステンレスの配管を繋げ(異種金属結合)それが水に濡れるとイオン化し鉄管に穴が開くことがあります。電食だとかアサードカソードは置いておいて鉄パイプに穴を開けることすらあるイオンの力をダシに使われたらそりゃあもう

やべぇじゃん。としか言えません。

だから銅のジョウロも買ったんです。

洗面台のゴミ受けとかも銅にするとイオンの関係でヌルヌルが発生しないでずっと綺麗とかいうじゃないですか。

ほらイオンって卑怯。

 

 

川砂

これは矢作ですが、川砂の一種でむしろ高級川砂と言ったところです。

土が乾きすぎて管理が大変な場合に入れて、通気性を下げて乾きにくくする荒技に使います。

ちなみにお店ではその為に桐生砂か富士砂の微塵を使います。

土が常に濡れた感じになるのと、土が締まりすぎて細い根が表層に張る感じの根張りになるリスクはありますが、水やりが大変な場合は混ぜると管理が楽になると思います。

 

 

商品の紹介は以上です。

多分自分で使ってるのはこれくらいかなぁ〜と思います。

 

土は良いものが近くで買えるとよいのですが、ホームセンターをハシゴしたり、自分好みの土に会えるまで買い続けたりするくらいなら送料かかっても いいかな〜という方は購入してみてください。

 

サンスベリア屋さんから来ました〜 と言っても私が買いに行った時の話のネタにしかなりませんが、そんなお客様が増えてくれれば何か起こるかもしれませんので、もしも!ご購入に進まれる際は備考欄に書いてもらえると!面白いです。

 

 

最後になんで初心者にオリジナル培養土がおすすめできないのかですが、

初心者の方が一番最初に身に付けなければいけない技術は水やりです。

水やりと言ってもただ毎日水をやればいいってもんじゃなく、じゃあ2日に1回か?というわけでもない。

土が乾いたら水をやる。ただこれだけなんです。

で、培養土なんですがまずメーカーによって差が激しいんです。

建築の残土処分で出てきた土をいろんなものを入れて誤魔化してる土だったり(悪い土ではないですが)

ちゃんとメーカーが考えている土だったり、なんとなーくおしゃれに配合した土だったり

まぁそれでも慣れれば上手く使えるんですが、初心者の時はそんな上手く使えないんです。

一番の原因は水を弾いて浮いてくるココピートとバーミキュライト、パーライト。

なんだあいつら大っ嫌いだ。

という個人的な感情はさておき、こいつらのうちココとバーミは乾くと水を弾くんですね。

で、こいつら全部軽いんで水やると浮いてきて植木鉢の表面を蓋してしまうんです。

そのうち水をやっても乾いた蓋が浮いて、その下に流れて表面は乾いてる。中は濡れてる?という感じになるんです。

濡れてる?というのも乾きすぎると水を弾いちゃうんで、下手すると水道(みずみち:水の通る道)ができていてそこを通って流れ出ているだけで土自体は濡れていないかもしれないんです。

そうすると水をやっているのにどんどんサンスベリアは乾いていくという現象が起きてしまうわけです。

そもそもぱっと見で土が乾いてるのか濡れているのかもわかりにくいんで、初心者殺しもいいところです。

 

上記で紹介した土は軽石系と矢作砂以外は濡れれば色も変わる!通水性も抜群!水も弾かない!んで

サンスベリア初心者には培養度はおすすめしないです。

 

あと個人店(うちもだけど)とかが出してるような紙袋に入っているようなおしゃれなやつは値段が異常なんでやめた方がいいです。

あとよくわかんないけど、室内向けの植物の土なのに腐葉土とか入れてるやばいやつとかあるんでマジでやめた方がいい(冷凍してもほぼ虫が湧く)

てか盆栽とか山野草とかで品評会出してる人や、タイやインドネシアのファームとかでそんな5種類も6種類も混ぜてるような混ぜてるような人知らないんで

個人的には土は1〜3種類の混合に炭かゼオライト入れる感じでいいと思いますよ。

 

そんなこんないいつつ使いこなせればいいやつもあるんですけどね。

果樹や花にはむしろ培養土がおすすめですし。

 

 

 

そんなこんなでそれではよきサンスベリアライフを。